氏名変更登記の必要書類を聞かれることがたまにありますが、先日間違った情報を伝えそうになったので備忘録として氏名変更登記の必要書類の注意点について記載します。
先日不動産登記の氏名変更登記の必要書類を聞かれた際、戸籍謄本又は抄本が必要ですと答えました。
戸籍には結婚して氏名が変わった情報が記載されているので、一見これだけでよいとも思いそうです。
しかし戸籍だけだと登記簿上の人物と戸籍上の人物が同一人物か確認できません。そのため住民票や戸籍の附票の写しが必要になります。（例外として登記上の所有者の住所と本籍が一致する場合は住民票や戸籍の附票の写しは不要です。）
住民票や戸籍の附票の写しで登記簿上の人物と戸籍上の人物を繋げるのです。
（参考文献 不動産登記のＱ＆Ａ２００選Ｐ３４２）
このことを思い出し、すぐに戸籍と住民票や戸籍の附票も必要ですとお知らせしました。
「危ない危ない。」
ちなみに商業登記の役員の氏名変更の登記は添付書類は不要とされています。ただし司法書士としては公的書類で氏名変更の確認はしたいところですね。
司法書士 佐藤賢